佐世保で猟奇的事件が起きてから2か月。精神科治療の問題が問われないまま、新たな悲劇が起きてしまいました。
またしても子どもが、しかもまだ小学1年生の女児が犠牲になる衝撃的な事件が発生しました。
生活保護、多剤処方、精神科、向精神薬、アルコール・・・
これだけのキーワード(まだ一部関係者しか知らない情報もあります)がそろえば、もうおわかりでしょう。
2007年に福島で起きた17歳の高校生が母親の首を切断した事件、2013年に川崎で起きた19歳の少年が母親の首を切断した事件、今年7月に佐世保で16歳の少女が友人の首を切断した事件、そして今回の事件。
共通項は、全て精神科で治療を受けている途中であったということです。
ここで気をつけていただきたいのは、未治療の精神障害者が事件を起こしたのではないということです。
精神障害者だから事件を起こした、サイコパスだから事件を起こした、発達障害だから事件を起こした・・・犯行を本人の病気や障害のせいにするような、様々な憶測や無責任な専門家の分析、それらに伴うヒステリックな反応がありますが、どれも正しくありません。
なぜならば、彼らは治療を受けないで障害や疾患が悪化したというわけではないからです。問題は、治療を受けてから事件を起こしたということなのです。つまり、治療を受けて良くなるどころか極端に悪化したということなのです。
人々のヒステリックな反応は、最終的に「危険人物を早期に発見して早期に精神医療につなげ、出てこられないように一生精神病院に閉じ込めておけ」という発想に行きつくでしょう。
もちろん、その発想が問題を解決することはありません。むしろ悪化させるだけです。
佐世保、神戸の事件を受けて一番重要なことは、容疑者に施されていた精神科治療について徹底的に検証することです。特に、今回の事件では、アルコールを飲んで暴れるような人に、本来アルコールと併用してはいけない向精神薬が平気で処方されていることがわかっています。
精神科医は一体何をしていたのでしょうか?単に金になる生活保護患者だということで、社会復帰や治癒という本来の目的を忘れ、ひたすら薬漬けにしていたのでしょうか?
大阪児童殺傷事件の時のように、このような精神科治療の影響を究明することなく、犯人に極刑を与えることで問題は解決するでしょうか?治安は良くなるのでしょうか?
犯人のしたことは決して許されることではありません。だからこそ、その犯行の本当の原因や背景について徹底的に検証されるべきです。検証されなければ、いたずらに「精神障害者=危険」という偏見が広がっていくでしょう。
本当に危険なのは精神障害とよばれる症状やそれに苦しんでいる人ではありません。その人たちを滅茶苦茶にしてしまう、でたらめでずさんな治療です。
またしても子どもが、しかもまだ小学1年生の女児が犠牲になる衝撃的な事件が発生しました。
生活保護、多剤処方、精神科、向精神薬、アルコール・・・
これだけのキーワード(まだ一部関係者しか知らない情報もあります)がそろえば、もうおわかりでしょう。
2007年に福島で起きた17歳の高校生が母親の首を切断した事件、2013年に川崎で起きた19歳の少年が母親の首を切断した事件、今年7月に佐世保で16歳の少女が友人の首を切断した事件、そして今回の事件。
共通項は、全て精神科で治療を受けている途中であったということです。
ここで気をつけていただきたいのは、未治療の精神障害者が事件を起こしたのではないということです。
精神障害者だから事件を起こした、サイコパスだから事件を起こした、発達障害だから事件を起こした・・・犯行を本人の病気や障害のせいにするような、様々な憶測や無責任な専門家の分析、それらに伴うヒステリックな反応がありますが、どれも正しくありません。
なぜならば、彼らは治療を受けないで障害や疾患が悪化したというわけではないからです。問題は、治療を受けてから事件を起こしたということなのです。つまり、治療を受けて良くなるどころか極端に悪化したということなのです。
人々のヒステリックな反応は、最終的に「危険人物を早期に発見して早期に精神医療につなげ、出てこられないように一生精神病院に閉じ込めておけ」という発想に行きつくでしょう。
もちろん、その発想が問題を解決することはありません。むしろ悪化させるだけです。
佐世保、神戸の事件を受けて一番重要なことは、容疑者に施されていた精神科治療について徹底的に検証することです。特に、今回の事件では、アルコールを飲んで暴れるような人に、本来アルコールと併用してはいけない向精神薬が平気で処方されていることがわかっています。
精神科医は一体何をしていたのでしょうか?単に金になる生活保護患者だということで、社会復帰や治癒という本来の目的を忘れ、ひたすら薬漬けにしていたのでしょうか?
大阪児童殺傷事件の時のように、このような精神科治療の影響を究明することなく、犯人に極刑を与えることで問題は解決するでしょうか?治安は良くなるのでしょうか?
犯人のしたことは決して許されることではありません。だからこそ、その犯行の本当の原因や背景について徹底的に検証されるべきです。検証されなければ、いたずらに「精神障害者=危険」という偏見が広がっていくでしょう。
本当に危険なのは精神障害とよばれる症状やそれに苦しんでいる人ではありません。その人たちを滅茶苦茶にしてしまう、でたらめでずさんな治療です。