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Channel: 精神科医の犯罪を問う
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事実を伝えられると困る人たち

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向精神薬の不適切な使用により、被害に遭うという事例が絶えない。それが子どもにまで広がっているという深刻な状況がある。

多剤大量処方、過剰処方、不適切な適応外処方、添付文書の無視、薬理学の無視、インフォームドコンセントの無視など、精神医療現場ではこれでもかというくらいに不適切な処方が広がっている。

それ自体は事実である。しかし、その事実が知られることに対して極端な反応を示す人々がいる。例えば、13日放送予定のNHKクローズアップ現代のタイトルが、「増える、向精神薬を飲む子どもたち」という仮題から「子どもに広がる向精神薬の被害」という正式なタイトルに決定した途端に大騒ぎする児童精神科医たちである。

Yahoo!の「リアルタイム検索」で「向精神薬」「向精神薬の被害」などで検索をかけると、様々な反応を見ることができる。

「天下のNHKがやることか?」と激高し、NHKへの抗議活動を拡散させようとしている児童精神科医がいる。患者や保護者の不安を煽るのがひどいというのが抗議の理由のようだが、実際に被害に遭っている子どもたちの存在を無視しろというのだろうか?

そもそも、児童精神科医らがしっかりとインフォームドコンセントをしているのであれば何も恐れる必要はない話である。もしも当事者や保護者に動揺が広がるのだとしたら、それは正しくインフォームドコンセントされてこなかった結果に過ぎない。十分にリスクを知らされた上で、それでも薬物治療を選択したというのであれば、それはその人の判断であるため、別に被害の実態が報道されても問題はないはずである。

被害を伝えることを偏向報道というのであれば、副作用について過小評価や事実隠蔽をしてきた、今までのNHK報道(特に教育テレビ)こそが偏向報道というべきものであり、むしろ今までの偏向を中和する役割を担うことになるだろう。

さらには、この放送が、向精神薬そのものを否定する内容だとはどこにも書かれていないし、天下のNHKがそんなことできないだろう。その不適切な使用を問題にするというのであれば、向精神薬を適切に処方している自信がある精神科医にとっては、むしろ放送を歓迎すべきではないだろうか?

彼らはなぜそこまで反応するのだろうか?これは非常に興味深い現象である。向精神薬の被害に遭っている子どもやその親にとって、被害に遭っているという事実は消しようにもない。それだけに今回の放送に対する思いも強いことだろう。その思いを踏みにじってまでも、一部の児童精神科医が守りたいものは何だろうか?

彼らはNHKに抗議をしているようなので、それ以上に報道を歓迎する声を届けていく必要があるだろう。


ツイッターを使われている皆様、抗議という名の妨害行動にNHKが負けてしまわないよう、応援メッセージを送ってあげて下さい。
https://twitter.com/#!/nhk_kurogen

もちろん、その他のメールや電話、FAXなどでも大丈夫です
https://www.nhk.or.jp/gendai/inquiry/inquiry.html
http://www.nhk.or.jp/css/


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