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Channel: 精神科医の犯罪を問う
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NHKが子どもへの向精神薬投与の問題を報道します

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NHKクローズアップ現代で、「増える、向精神薬を飲む子どもたち」と題する報道が6月13日(水)に放送されるようです。→追記:本日、クローズアップ現代のHP上でタイトルが「子どもに広がる向精神薬の被害」に変更されていました。このタイトルの変更(あるいは正式なタイトルの決定)を見ると、その番組作りの意図が伝わってきます。
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/

上半身が揺れ続け、止まらなくなった12歳の子ども。足の先がけいれんし、小刻みに震え続ける高校生。今、向精神薬の副作用に苦しむ子どもが増えている。国立精神・神経医療研究センターが行った調査で、発達障害の症状がある子どもに対し、小学校低学年までに向精神薬を処方している専門医が全国で7割にのぼることが明らかになった。向精神薬が子どもの脳に及ぼす影響は未解明で、処方する量や種類について明確な安全基準はない。今月3日、薬の深刻な副作用に子どもの頃から苦しんできた人たちが集まり、安易な投薬をやめるよう強く訴えた。処方の基準が曖昧なまま進められてきた子どもへの投薬。その結果もたらされた過酷な現実を伝える。
(番組HPより)



こころの健康基本法の骨子案を読みましたが、予想通りでした。あれをそのまま通したとしたら、自殺対策と全く同じ構図になるでしょう。つまり、精神医療機関へとつなげることが自殺対策の目的にすり替わってしまったように、精神医療へと早期につなげることが「こころの健康を守る」ことだとされてしまうでしょう。中途半端に責務を与えられた国や地方公共団体は、精神医療へと人々を送り込むための体制を整備することで責務を果たしたと主張するでしょう。

こころの健康基本法の法制化は、差別的な制度や待遇によって苦しめられてきた当事者や家族にとって悲願です。彼らを守り、支援するために多くの人々が動いてきました。そのような活動を進める人々と、この法制化運動の危険性について懸念する我々の間には、物凄いリアリティーのずれがあります。我々の主張について、長年の悲願成就を目前にした方々にとっては大した問題ではなく、いいがかりに映るのかもしれません。

おそらく、多くの人々(特に議員関係者)にとって、こころの健康基本法と、精神医療による医原性の被害とはすぐに結びつかないことでしょう。精神医療による不当な治療・診断こそが日本人のこころの健康を害する一番の要因であることを理解している人はほとんどいないのでしょう。

こころの健康基本法のもう一つの危険性は、本来個人や社会が取り組むべき、乗り越えるべき問題が、すべて個人の「こころの問題」へとすり替えられることです。それによって、本来目を向けなければいけない問題(経済問題、いじめ問題、労働問題など)がごまかされ、当然不適応になってしかるべき人々が薬で抑え付けられるという結果になります。精神医療が抱えるこの問題に向き合わず、専門家として精神科医を妄信するようなことが続けば、結局人々はこころの健康を自分で守る能力すら失わされることになるでしょう。

まずはNHKの番組を見て、早期に精神医療へとつなげられた子どもたちの現実を知りましょう。是非、この放送を見るように議員に呼びかけて下さい。議員の皆さんが手放しで賛同している「こころの健康基本法」の法制化がもたらす側面について知ってもらいましょう。

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