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Channel: 精神科医の犯罪を問う
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富士モデル事業の末路

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今月は自殺対策強化月間です。そういえば「成果が上がった」「効果的」「先駆的な取組み」と言われた自殺対策事業があり、4年前には内閣府ではこのような動画すら作成されました。
http://wwwc.cao.go.jp/lib_004/jisatsutaisaku/20100226suimin.html

この動画の最後では、精神科医が「こういった取組みが全国的に広がることで、うつ病の早期発見、自殺者の減少が期待されています」と述べています。

さて、このキャンペーンはどんな成果を上げたのでしょうか?なにしろ成果を上げたモデル事業なのですから、その発祥の地である富士市の自殺者はさぞかし減ったのでしょう。当然そう思いますよね?

ところが、富士市の自殺者統計を調べたところ、恐ろしいことがわかりました。

全国的に自殺者が減少する中、富士市では逆に急増し、ついには最高値まで更新してしまいました。

それでも自殺対策の担当者は相変わらずこう主張するでしょう。「多くのひとを精神科につなげ、一定の成果を上げています」

要するに、自殺者を減少させるという目的が、精神科につなげることにすり替わっているのです。

もう、私は仕事を頑張っていますアピールという、仕事をしたフリはやめましょう。本当に責任ある仕事とは、つなげておしまいではなく、つなげた先で本当に適切な治療が行われているのか、本当に正しい診断がされているのか、治療を受けた人が長期的にどんな転帰を示しているのかまでしっかりと調べることが含まれます。

ある会社が専門家を名乗る経営コンサルタントを雇い、そのアドバイスに従って新しい事業を展開したところ、急速に事業が悪化したとします。同業者の業績が上向き傾向にある中、その会社は毎年業績が下がり、ついには今まで経験したことのない領域まで落ち込みました。その会社の社長や従業員のするべきことは、専門家を信用してそのアドバイスに従い続けることだと思いますか?

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