向精神薬
これは飲んでいる間だけ副作用が現れるのではありません。
抗うつ薬服用下の自殺、開始・中断時に増加
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20150310/438593/
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もちろん、デタラメな多剤大量処方をされた場合に一体どんな副作用、後遺症が現れるのかなど誰にもわかりません。誰も臨床試験したことないからです。
製薬会社は薬を承認する際に、基本単剤の臨床試験(人体実験)で得たデータを用います。薬剤間の相互作用をチェックできたとしてもせいぜい2剤間です。
抗うつ薬4種類(うち3剤が最大量)、抗精神病薬4種類(全て最大量)、睡眠薬・抗不安薬9種類(全て最大量)という処方を見たことありますが、これがどんな影響をもたらすのかを予測・評価することなどできると思いますか?現在のどんな最先端科学を使っても不可能です。1000年後でも無理かもしれません。
誰にもわからないということは、誰にも責任は取れないのです。薬を止めてから1年後にいきなり錯乱するかもしれません。脳が不可逆的に損傷されているかもしれません。
散々向精神薬を服用した後、服用前にはなかったような攻撃性、衝動性、不随意運動、錯乱、様々な身体的・精神的反応が現れることがよくありますが、精神科医はそれを「精神病の影響」「再発」という言葉でごまかそうとします。そして、しばしば「薬の影響ではない」と断言します。当たり前ですが、断言することなど現代の科学では不可能ですが、精神科医にとってそんなのは関係ありません。そもそもが科学ではないからです。
しかし、限りなく疑わしくても、それを立証しない限りはクロとはならないのが厳しい現実です。本来、投薬した主治医こそが処方した薬の影響かどうかを確かめる責任があるべきですが、被害を薬の影響だと立証するのはなぜか被害者の責任となるのです。
被害を受けた人はそこまでする気力・体力・財力がありません。そこで「薬の影響などない」という精神科医の「意見」が全て通ってしまうのです。
ここからはたとえ話です。
クラス内で明らかないじめがあります。首謀者は委員長です。被害者は理不尽にターゲットにされた気弱な生徒です。生徒が勇気をふりしぼって担任教師にいじめ被害を訴えたのに、「証拠はあるのか?」と突き返されます。
被害者が明らかに大けがをしているのに、クラスメイトも教師も被害者の声に耳を傾けず、それどころか「委員長のせいにするな」「委員長がそんなことをするはずがない」「自分のせいじゃないのか?」「思い込みが激しいのでは?」「お前がおかしいのでは?」と被害者を責めます。委員長は「俺がやった証拠があるのか?」でお咎めなし。
被害者はますます追い詰められます。そしてついに「事件」が起きます。自死かもしれません。復讐かもしれません。錯乱して無差別に暴れまわるのかもしれません。いずれにせよ、「やっぱりおかしな奴だった」で終わります。
事件を受け、おかしなことを言う奴は素早く排除するような風潮になります。しかし、どんどん排除しているにもかかわらず、なぜか事件が起きます。むしろ悪化しています。誰にも理由はわかりません。
今はこんな社会です。
「おかしな奴」だから事件を起こすのではありません。
その人を決定的に変えてしまった何かがあるのです。追い詰めた何かがあるのです。
「精神科の治療」―これが鍵を握るものです